「結婚式ビデオ共有したら家族全員を処罰」金正恩が新たな無茶ぶり
北朝鮮では、結婚式などの家族のイベントを撮影することが当たり前になっている。映像を編集してUSBメモリやSDカードに入れて携帯電話で再生する。映像を編集する業者も存在する。
韓国SBSが2011年に公開した、北朝鮮の結婚式の様子を撮影した動画は、字幕が付けられ、BGMが挿入されるなど、業者が撮影、編集したものと思われる。娯楽の少ない北朝鮮でのささやかな楽しみであるホームビデオに当局がいちゃもんをつけたことに、住民が納得できないのは当然のことだろう。
当局がこのような無茶な規制を試みるのも、映像の力を恐れているからこそだろう。
(参考記事:欧州から北朝鮮に強制送還された「ある女子高生」が辿る運命)例えば、韓流ドラマ、映画、バラエティは、北朝鮮の人々の考えやライフスタイルに影響を及ぼすにとどまらず、間接的に脱北を煽り、北朝鮮の体制を脅かしかねない。当局はその恐ろしさを知り、取り締まりに躍起になっているが、根絶は難しいのが現状だ。
(参考記事:北朝鮮の少年少女が恐れる「少年院送り」…それでも止められない遊びとは)映像が伝えるのは、娯楽やライフスタイルだけにとどまらない。