人体を粉々にしてその場で焼いた…金正恩式の高官処刑

11月末の朝、党・軍・行政機関の幹部ら数百人が練兵場に集められた。10時ごろ、練兵場に張られた大きな白い幕が取り除かれると、木の杭に裸で縛り付けられた2人の姿があった。特別裁判官が「個人的な幹部に盲従盲動して反党、反革命、宗派行為を行った」との判決文を読み上げ、死刑の即時執行を宣言した。

処刑に用いられたのは、大口径・4銃身の「高射銃」である。高射銃とは対空火器の一種で、北朝鮮では14.5mm口径の重機関銃4丁をひとつにまとめた「ZPU-4」が使用されている。14.5mm口径の銃弾は威力が大きく、通常は人間に対してよりも、軽装甲の車両やコンクリート塀などの遮蔽物を貫通・破壊するのに用いられる。

事情通によれば、「1発でも当たれば、人体の一部が吹き飛ぶ。発射速度の速い機関銃で連射されたら、人体は粉々になり原形をとどめない」という。文字通り、人体が「ミンチ」になってしまうのである。

(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

さらに、バラバラになった2人の遺体は火炎放射器で焼かれ、その場で灰になったという。