北朝鮮の「報道の自由度」驚きの1ランクアップ
調査開始の2002年には26位、民主党政権時代だった2010年には11位を記録し、世界で最も報道の自由が保たれている国の一つとの高評価だったが、第2次安倍内閣成立の翌年の2013年には53位まで下落。さらに2016年、2017年には過去最低の72位となった。
日本の評価が低い理由についてRSAは、国粋主義的なグループが、福島第一原発事故や沖縄での米軍新基地建設などを報じるジャーナリストを「非愛国的」と非難していること、特定秘密保護法についての議論を政府が拒否していること、2012年の第2次安倍内閣成立以降、メディア多元主義の原則が揺らいでいるとの声がジャーナリストから上がっていることなどを挙げた。
日本同様に評価が激しく低下した国としては、極右政権がメディアへの干渉を行っているハンガリー(2006年10位→今年87位、EU加盟国中最低)、中国政府の干渉、自己検閲の進む香港(2002年18位→今年73位)などが挙げられる。
(参考記事:欧州から北朝鮮に強制送還された「ある女子高生」が辿る運命)