金正恩氏が配ったお菓子セット、不味すぎて政治事件に発展
「当局は、光明星節(2月の金正日氏の生誕記念日)に子どもたちに配るプレゼントを生産するために、各世帯から卵1個、エゴマ200グラムを供出させている。これが物価を押し上げてしまった」(咸鏡北道の情報筋)
エゴマ200グラムは、中国人民元で6元(約104円)から8元(約139円)に、卵1個は、北朝鮮ウォンで500ウォン(約7円)から600ウォン(約8.4円)に上がった。
市場で、キャンディは1キロ6000北朝鮮ウォン(約84円)、菓子は1キロ4000北朝鮮ウォン(約5.6円)で売られているが、供出を求められた品目の合計金額は1万500北朝鮮ウォン(約147円)。つまり、国からもらうより市場で買ったほうが安いのだ。
前述の慈江道の情報筋は「個人業者が作って市場で売っている飴やお菓子の方が、国から受け取るお菓子セットよりよっぽど質がいい」として、人々の間から「もう要らない」という声が上がっていると伝えた。
あまりにも人気がないため、自分で食べるより売りに出す人が多いようだ。