北朝鮮のナンバー2になった「性犯罪レベル」極悪幹部

同氏は、故金日成主席の盟友でもあった崔賢(チェ・ヒョン)元人民武力部長(国防相に相当)の息子という血筋ゆえに、金正恩氏の側近の地位を維持している。しかし女性問題、それもほとんど性犯罪とも言えるほどの変態性欲スキャンダルを起こした過去を持ち、失脚と復活を繰り返してきた札付きの極悪幹部だ。

崔龍海氏は、昨年6月に行われた米朝首脳会談こそ同行したものの、韓国の文在寅大統領との2回の首脳会談や昨年5月に行われた中国の習近平国家主席との首脳会談に同行していない。この1年間の北朝鮮外交で目立ったのは、先述の李容浩氏や崔善姫氏、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長、そして金正恩氏の実妹である金与正(キム・ヨジョン)党第一副部長だ。とりわけ金与正氏の兄に対する発言力は相当強いようだ。

(参考記事:「急に変なこと言わないで!」金正恩氏、妹の猛反発にタジタジ

確かに、崔龍海氏は最高人民会議で金正恩党委員長に次ぐポストに就いた。しかし、北朝鮮では最高人民会議や国務委員会よりも朝鮮労働党が上位にある。また最高指導者が全てを決定する独裁体制下では、ナンバー2だからといって安泰というわけではない。