「差し出がましく振る舞うな」金正恩氏が文在寅氏に上から目線
ただ、北朝鮮の食糧事情がかつてより改善していると言っても、なし崩し的な市場経済化のために、貧富の格差が猛烈な勢いで広がっている。現在も農村部などでは「苦難の行軍」の時代と同様に、女性が体を売らなければ食べていけない状況も残っているとされる。
(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)
そんな中で食糧供給が滞れば、貧困層は一気に飢餓状態に陥りかねない。金正恩氏もそろそろ、そうした危うい状況に焦りを感じているのではないだろうか。
それにしても、立場がないのが文在寅氏である。本人は、金正恩氏の要求に応えようと全力を尽くしている。しかし、米国がウンと言わないのだ。11日の米韓首脳会談でもトランプ大統領は、開城工業団地や金剛山観光の再開は時期尚早であるとの認識を示した。
(参考記事:日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開)