文在寅政権が北朝鮮に送り続ける「非核化に致命的」な贈り物
文在寅政権は露骨に、北朝鮮の人権侵害から目を背けている。人体を「ミンチ」にするような残忍な方法で側近を処刑し、兄である金正男氏を化学兵器で暗殺するような独裁者を、文在寅大統領はどうしてソウルに招待したがるのだろうか。
(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…)
制裁決議に違反したら国際社会から非難されるのに、人権問題を見過ごしても何も指摘されないというも理不尽な話だが、実際のところ、これは非核化のためにもならない。
2000年6月の史上初の南北首脳会談に際し、当時の金大中政権と現代グループは、会談に応じる見返りとして5億ドルを北朝鮮に贈ったことが明らかになっている。まずは対話が重要であり、見返りとして北側に多少の便宜をはかっても、それより大きな成果を得られるとの判断によるものだろう。
これは、文在寅政権の現在の姿勢にも通じるものだ。