金正恩氏の留守中に「うっかりミス」した軍将校の最悪な運命

原因は、飛行機の整備を担当する少佐の落ち度による失火であることが判明したとのことだが、金正恩氏の不在時に起きたことを重く見た上層部は、綿密な調査のために最高司令部軍事規律検閲組を派遣した。少佐には銃殺などの厳罰が下されるものと思われる。

(参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

北朝鮮では、たとえ故意ではなくても、重要施設が火災により重大なダメージを負った場合、責任者が重罰に問われることがある。昨年8月中旬に北朝鮮の国営放送・朝鮮中央放送の社屋で起きた火災では、複数の責任者が処刑されたとの情報がある。

大規模火災が発生したのは、東海岸の咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸興(ハムン)市から北東に10キロに位置する、徳山(トクサン)飛行場だ。同飛行場には、空軍の第2航空師団本部が置かれている。