金正日が死んだ日なんか関係ねぇ…北朝鮮の若者たちが大暴れ
かつてなら哀悼期間に騒ぎを起こすなどは想像すらできなかったが、今回の事件は北朝鮮の今どきの若者の感覚がどのようなものであるかを、如実に示したものと言えよう。
「(金正日氏が亡くなってから)時間が経ち、市民は組織生活より商売に忙しい。哀悼行事に参加してもあまり集中して(話を)聞いていない。厳しい統制を行っても、(哀悼の)雰囲気は以前ほどではない」(この地域出身で2017年に韓国にやってきたある脱北者)
当局による「神話」作りが功を奏し、国民から畏敬の念を持たれていた金日成主席とは異なり、多くの人を餓死に追いやった金日成氏は不人気な指導者だった。金日成氏が亡くなったときは多くの人が悲しんだが、金正日氏のときはそうでもなかったようだ。亡くなっても特に悲しいと感じなかった人々に対して、それも亡くなってから7年も経っているのに「哀悼せよ」と言ったところで、身が入らないのは当然だろう。
(参考記事:金正日氏の遺体と対面した北朝鮮庶民「涙が出ず冷や汗をかいた」)ちなみに、金正日氏のの命日には商売が禁止されたが、家や通りで商売をする人もいたとのことだ。