安倍首相を集中攻撃する、金正恩の「根深い恨み」

政治犯収容所での拷問や公開処刑など、北朝鮮における人権侵害の実態を世界に告発したのは、2014年3月17日に国連人権理事会に提出された「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書だ。(参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

北朝鮮はその後、金正恩党委員長が「人道に対する罪」を問われる可能性が取り沙汰されるなど、国際社会から厳しい追及を受けることになった。そして、そのCOIは2013年3月、ジュネーブで開かれた第22回人権理事会が、日本の安倍政権と欧州連合(EU)の共同提案による決議に基づいて設置したものなのだ。

金正恩氏は情け容赦ない恐怖政治によって、自らの権力を維持している。だから、国民に対する人権侵害を止めることなどできない。(参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」