安倍首相を集中攻撃する、金正恩の「根深い恨み」

北朝鮮メディアは最近、関係改善に向かっている米国と韓国に対する非難を控える一方、日本に対しては容赦なく罵詈雑言をぶつけている。

とくに、安倍晋三首相に対する攻撃が目立つ。

安倍氏がふっかけた無理難題

たとえば北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は16日、「崖っぷちに追いやられる安倍の政治的生命」と題した署名入りの解説記事を掲載。「森友・加計」問題で窮地に立たされた日本の安倍氏の近況を批判的に伝え、「安倍はどうにかして責任を免れようと悪あがきをしている」などと書いた。

朝鮮中央通信のウェブサイトで検索したところ、同通信と労働新聞、民主朝鮮は今年に入り計18回、タイトルに安倍氏の名前を掲げた批判記事を出している。これは、トランプ米大統領の計15回を上回る数字だ。ちなみに、文在寅韓国大統領はゼロである。

北朝鮮が安倍氏を憎悪するのは、安倍政権が日本人拉致問題で圧力を加えているからだけではない。