中国で盛り上がる「北朝鮮観光ブーム」国境都市から1日1000人

北朝鮮は、国際社会の制裁に抵触しない手頃な外貨稼ぎの手段として観光業に力を入れてきた。観光客誘致の最大のターゲットとなっているのが、国境を接する中国だ。

(参考記事:北朝鮮、「観光客100万人誘致を目指せ!」 観光活性化に特大級の大風呂敷

核実験を繰り返す北朝鮮に業を煮やした中国は昨年までに、北朝鮮ツアー大手と言われる丹東中国国際旅行社の総経理を逮捕し、各旅行会社に北朝鮮ツアーの取り扱い中止を指示するなど、非公式の独自制裁を行っていた。

(参考記事:中国当局が旅行会社社長を逮捕か…北朝鮮観光の最大手、制裁の一環?

しかし今や、丹東中国国際旅行社も北朝鮮ツアーの取り扱いを再開。新義州日帰りツアーを790元(約1万2800円)、平壌、開城、妙香山、元山、金剛山を巡る5日間ツアーを3400元(約5万5000円)で販売している。丹東発のウラジオストク3日間のツアーが1000元(約1万6200円)、日本やタイの6日間ツアーが2000元台(約3万2400円)であることを考えるとかなり割高だ。