北朝鮮、海外に「インチキ病院」の怪ビジネス
アフリカのタンザニアでは、北朝鮮の医師計100人以上が、12の病院で勤務している。友好国同士であり、医師らは外貨稼ぎのために派遣されたものと思われるが、どうやら行状に行き過ぎがあったようだ。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)などによれば、タンザニア保健省が最近、北朝鮮の医師らが「インチキ医療」を行っていた2つのクリニックを抜き打ちで検査し、即時閉鎖命令を出した。
(参考記事:タンザニア「北朝鮮インチキ病院」に閉鎖命令)問題のインチキ医療は、中国製や北朝鮮製の「量子共鳴磁場分析器」(Quantum Resonance magnetic analyzer、QRMA)なる検査機器を使って行われる。医学的根拠は定かではないが、日本でもPRA療法と称して、治療に取り入れている代替医療機関は存在する。
麻酔なしで切開手術
北朝鮮の医師は、現地のハーバリスト(伝統医学の医師)と共謀して患者を集め、採血すらすることなく、たった1、2分の検査で診断。あたかも重い病気であるかのごとく説明し、高価な医薬品を高値で売りつける行為を繰り返していたという。