本当にある「地獄の一丁目」…北朝鮮「政治犯収容所」が拡張されている
国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)が2014年2月に発表した最終報告書によれば、北朝鮮には4ヶ所の政治犯収容所がある。また、教化所に転用されたとの説がある施設がもうひとつあり、8万人から12万人の政治犯が収容されていると見られている。
実は1990年代には、北朝鮮には10カ所以上の政治犯収容所の存在が指摘されていた。また、収容者の数も20万人以上とされていた。とくに、1993年のフルンゼ軍事大学同窓会によるクーデター未遂や、1995年の6軍団クーデター未遂が「血の粛清」に遭った際には、その容疑者の一族郎党が連日千人単位で送られ、収容者が大きく増えたという。
(参考記事:同窓会を襲った「血の粛清」…北朝鮮の「フルンゼ軍事大学留学組」事件)拷問・性的虐待が横行
それが今や、施設の数は4~5カ所に減り、収容者も半減したのだから、「多少なりとも改善しているのではないか。金正恩党委員長は、収容所を縮小していくのではないか」と思えるかもしれない。