【写真】北朝鮮「若手女子アナ」人選にこだわり抜く金正恩氏
ただし、金正恩・与正氏の兄妹がいくらメディア戦略に力を入れても、北朝鮮のテレビは、どこまでもプロパガンダ・コンテンツが中心で、北朝鮮の庶民からはそっぽを向かれている。番組がつまらないせいで今や、多くの北朝鮮住民は、朝鮮中央テレビには目もくれず、DVDで韓国、中国、そして敵国である「米国」の映画を見ている。
(参考記事:北朝鮮でも「アナ雪」が見られていた! 米雑誌が「平壌映画祭」に潜入取材)金正恩氏が、メディア戦略の過程で女子アナ選びにまで口を出したとしても、それが最高指導者の人気につながったり、格を上げるわけではない。そんなことよりも、北朝鮮国内の人権侵害状況を改善する意思を見せる、または実行に移した方が、北朝鮮の若きリーダーとして、より国際的に評価されるというものだ。
(参考記事:金正恩氏が「暴走」をやめられない本当の理由)