「あの恐怖は言い表せない」北朝鮮の元漁師が体験した「生死の境目」
「毎年、イカ漁の時期には、私の近所だけでも漁に出て帰ってこない人が数十人いました」
(参考記事:北朝鮮の漁師300人以上が事故で行方不明に)北朝鮮の小型漁船のほとんどは、航海に必要な基本装備を搭載していない。
「小さな木造船に5〜6人が乗り込むのですが、(これと言った装備もなく)羅針盤一つで漁に出るので、方向も現在地もわからないんですよ。距離もわかりません。どこに向かっているのかぐらいしかわからず、自分たちがどこにいるのかは(見当もつきません)」
それでも大漁への期待を抱き、遠くまで漁に出ていたと語るキムさん。