金正恩氏が「落ち目」の韓国を飲み込む日

朴政権は本来、統一を強く志向していた。2015年1月、日本の経団連に当たる韓国の「全国経済人連合会(全経連)」はスイス・世界経済フォーラム(ダボス会議)に際し、会場のホテルで「コリアン・ナイト」を開催。500人余りのグローバル・リーダーに北朝鮮の伝統料理を振る舞い、開城工業団地で作られた製品を記念品として配った。この前年の会議では、朴槿恵氏も南北統一の可能性をアピールしている。

こうした流れを反転させたのが、昨年8月の軍事危機である。北朝鮮が非武装地帯にしかけた地雷が爆発。韓国軍兵士が重傷を負った事件を機に、南北は戦争の一歩手前まで行ったのだ。

(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間

韓国経済の落日

さらに今年に入り、北朝鮮の核事件と弾道ミサイル発射が追い打ちをかけた。