「金正恩が非核化!? ウソに決まっている」北朝鮮国内の声

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋に「金正恩氏が韓国の特使団に朝鮮半島を非核化する意思を示したが、どう思うか」と質問したところ、次のような答えが返ってきたという。

「一言で言うと『カネをくれ』ということだ。それ以上でもそれ以下でもない。核を放棄すると言い出したところを見ると、相当に追い詰められているのだろう。しかし、金正日総書記は、国民を餓死させても核をあきらめようとしなかった。それを(金正恩氏が)簡単に手放すわけがない。ウソに決まっている」

非核化を持ち出したのは、制裁がもたらした危機の打開策に過ぎないと情報筋は見ているわけだ。

咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋も同様の見方を示している。韓国や国際社会が北朝鮮の非核化を叫んだところでまったく無駄であり、いくら人民経済が悪化して危機に瀕しても、金正恩体制が非核化を受け入れることはないだろうというものだ。

それよりもこの情報筋の関心は、制裁による国内経済の急激な悪化に向いている。