【画像】金正恩氏の「プレミアムお菓子セット」

セットの中身は、「ジャム・ロール」「ストロベリー・ウエハース」「かりんとう」「カステラ」「かぼちゃの種クッキー」「チョコパイ」など30種類。すべて平壌市内の「金カップ総合食品工場」で製造された。

北朝鮮当局が朝鮮労働党第7回大会参加者に渡したお菓子(画像:デイリーNK)
北朝鮮当局が朝鮮労働党第7回大会参加者に渡したお菓子(画像:デイリーNK)

韓国製チョコパイは大人気

北朝鮮庶民の間で、金カップ工場のお菓子はそれほど評価は高くない。必ず比較されるのは韓国製の「チョコパイ」だ。元々、開城工業団地でおやつとして至急されていたチョコパイが、市場などを通じて流通して広がり、一時期は通貨代わりになるほどの大人気だった。

北朝鮮も「お菓子の韓流」に負けじと、独自に「チョコパイ」の生産をはじめたが「パサパサでまずい」と、ハッキリ言って評価は低い。

【画像】新登場の北朝鮮製チョコパイ

【食レポ】北朝鮮製チョコパイを食べてみた

今回、金カップ工場で生産されたお菓子セットを大判振る舞いする裏には、「わが国のお菓子はこんなに美味しい」と宣伝する狙いがあるようだ。しかし実際のところ、庶民たちに「やはりまずかった」「わが国は韓国より遅れている」という認識を植え付ける逆効果を生みかねない。

荒唐無稽な噂も

また、配られたものが「お菓子」であることへの不満や落胆も予想される。金日成時代に開催された党大会では、参加者にカラーテレビが配られていた。