謎の長身美女「金雪松」のすべて
「金正日は内妻たちとの間で1男1女をもうけながら、父である金日成主席はそのことを隠していました。そのため金日成にとっては、金雪松こそが『初孫』だったのです。金日成はこの孫娘を溺愛し、しばしば幼い金雪松を膝の上に乗せたまま国政会議に臨んだと言われます。 そのような環境の中、金雪松は聡明な女性に育ちました。高級幹部専用の幼稚園に通った後、特別な家庭教師たちから初等教育を受け、その後は地中海の島国・マルタで英語を学んだほか、欧州各国で6~7年の留学を経験したようです。そのおかげで英語を完璧に話し、フランス語とスペイン語も自在に操る語学力を身につけた」
留学を終えて帰国した金雪松氏は、金正日氏の娘であるという身分を隠し、一般の学生たちとともに大学生活を送ったという。
「国内ではまず、康盤石(カンバンソク)遺子女大学の3年に編入し、1992年9月から1993年4月末まで党建設と財政経済学を学びました。続いて1993年9月から1994年2月まで、金日成総合大学社会学部政治経済学科で6カ月間の特別コースを履修しました。2回目の大学在学時には、生物学も同時に学んでいます」
別人の写真
ちなみに康盤石遺子女大学は、革命家の遺児たちを党や国家の幹部候補として育てる女子大学だ。金雪松氏はここに、韓国に対する工作活動中に死亡した両親の子どもとして入学したという。ちなみに李氏が入手した情報によれば、正恩氏も身分を隠して兵役に就いたことがあるが、その時に使われた偽の経歴も、これと同様のものだった。
(参考記事:金正恩氏は「シゴキ」と「パシリ」を経験した…謎の軍隊生活秘話)李氏が続ける。