北朝鮮で「性感染症」がまん延…「性教育不在」「男女共学」で爆発的拡大

それまでは、高等中学校6年の生物の授業で、種子の改良について学ぶ際に、動物にはオスとメスがいる、精子と卵子で妊娠すると習うぐらいだった。性感染症はもちろんのこと、生殖、出産、育児に関する一切が教えられていないという。「そんなものはそのうち自然とわかる」という誤った観念によるものだ。

ところが、1997年に高等中学校で男女混合のクラス編成を行うようになってから、恋愛をする生徒が増えた。性について何も教えられていないため、望まない妊娠をしてしまう女子生徒が増えたのだ。また、当時は大飢饉「苦難の行軍」の真っ只中。生き残るために売春を行う女性が増えたころだ。

(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち )

望まない妊娠をした場合、ほとんどが中絶手術を受ける。