「祖国と距離を置き右傾化せよ」 金正日氏が総連に下していた幻の極秘司令

思想事業方法を敵区の実情に合わせ根本的に改めねばなりません。『朝鮮新報』の内容は日本の環境と同胞たちの要求に合わせちゃんと編集されていないばかりか、総連の新聞としての特色が生かされていません。ゴーリキーの『母』という小説には革命という言葉はひと言もありませんが、読めば革命の必要性を感じるようになります。人々の感情と嗜好に合う話をして人々が自ら真理を見つけるようにしなければなりません。

日本で朝鮮学校を出た青年が(同胞人口の)20パーセントになるといいますが、それもひいき目に見てのことで本当はそれ未満でしょう。総連では民族教育の内容と方法もいっそう改善していかなければなりません。

総連は対外事業を自らの立地条件に合わせていかねばなりません。そうしてこそ朝日関係で総連の位置が明白になります。総連は祖国を代弁するだけでなく、祖国と日本をつなぐ掛け橋の役割を務めなければなりません。祖国が日本に対して高圧的に出ると、総連まで同じようにするので日本人は気を許しません。われわれに近寄ろうにも近寄る術がありません。総連が日本当局にもっと接近し、彼らの心の内を探り出すこともひとつの闘争方法なのに、ただ頑強さを打ち出しているだけなので、そのような仕事がきちんとなされていません。