金正恩氏の「兵器開発部隊」の財源は「イカ漁」だった

末端兵士の栄養失調も珍しくなく、劣化ぶりばかりが伝わってくる。食糧事情のみならず、軍隊内では人事などを巡ってワイロが乱れ飛び、女性兵士に対しては「マダラス」と呼ばれる性上納の強要が横行するなど、軍紀の乱れも甚だしい。

(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

しかし、核・ミサイルをはじめとする兵器を開発し製造する軍需工場だけは物品の供給や従業員の福利厚生において他を圧倒していた。金正恩党委員長は、野戦軍を強化することよりも核・ミサイルなどの大量破壊兵器や新兵器を開発することに余念がないようだ。

しかし、それも終わりを告げようとしているようだ。米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)の咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が、軍需工場が外貨稼ぎに積極的に乗り出したと伝えてきた。