亡命兵士が「韓国の歌」を聞きたがった理由…北朝鮮軍を揺るがす美少女エンタメ

宣伝放送は、軍事境界線付近に大型拡声器を設置し、大音量で様々な情報を流すもので、昼夜問わず一日に2時間から6時間、不規則に流されるという。出力を最大にすれば夜間は約24km、昼間は10 kmほど離れていても視聴可能だ。

そしてその放送内容には、韓国社会の豊かな現実や北朝鮮の体制を批判する内容とともに、韓国の美少女歌手(ガールズグループ)らが歌うヒット曲も含まれているとされる。

それにしてもなぜ、地雷爆発の報復でK-POPを流すのか。それは、政治的な放送内容は北朝鮮側の思想教育で上書きされてしまう可能性があるが、人間の感覚を刺激する音楽はいつまでも脳裏に残るためだ。