美貌の女性らが主導…北朝鮮芸術家「ポルノ撮影」事件の真相

1号公演を控えて、美貌と実力を兼ね備えた若手のメンバーは、長期間ともに過ごす。過酷なリハーサルに耐えるため、向精神薬のような薬物を使っているとも言われている。このような環境で、ポルノ映像が撮影されたのである。映像は高値で売買されたという。

メンバーの犯罪が明るみに出たきっかけは、公開処刑よりもはるか前の2013年4月に起きた出来事だった。この事件にかかわった銀河水管弦楽団のメンバーの1人、リ・チュニル氏が、当局に自分たちの行いを告白したのだ。彼は、犯罪に関わったことで長い間、恐怖と罪悪感に苛まれいたという。

盗聴で新事実が

リ・チュニル氏は、この事件とは全く別の事件で、国家安全保衛部の取り調べを受けた。恐怖を覚えた彼は、自分を担当した保衛員に、ポルノ撮影の犯罪事実を素直に打ち明けた。彼は、自分の犯したことの深刻さを認識し、何とかして処罰を免れようと、自白に至ったのだった。