北朝鮮企業が少女たちの「やわらかい皮膚」に目をつけた理由
「少女たちは、平壌や平城(ピョンソン)、清津(チョンジン)、咸興(ハムン)、新義州(シニジュ)など主要都市にある宝石加工所で宝石の研磨作業をしている。宝石輸出の担当者たちの間には、最終的に人が素手で、それもやわらかい手で磨いてこそ宝石が美しくなるとの考え方があるようだ。少女たちは朝から晩まで黙々と働いている。手のマメがつぶれて休みたいなどと言うとクビになりかねないので、痛みに顔を歪めながら働いている子らも少なくない」
売春で破滅も
果たして、「やわらかい手で磨いたら宝石が美しくなる」ということが本当にあるのだろうか。筆者はこの分野にはまったく無知だが、どうも根拠のない思い込みの類であるような気がしてならない。計測器や補助器具は使わずに素手で原石を研磨機に押し当て、指先の感覚だけで多面体の宝石を削り出す名人がいると聞いたことはあるが、それとはまったく違う話だろう。
いずれにしても、北朝鮮において子供がきつい労働に従事させられていることを示す、新たな事例であるのは確かなようだ。
(参考記事:北朝鮮で強制労働させられる子どもたち…「王様」どころか奴隷)