同窓会を襲った「血の粛清」…北朝鮮の「フルンゼ軍事大学留学組」事件

同大学には東欧諸国からやって来た留学生も多く、北朝鮮留学生は彼らを相手に社会主義朝鮮の優越性、偉大さを語った。ところが返ってきたのは「個人崇拝の国」「スターリン的な独裁国家」という批判ばかりだった。さらには抗日パルチザンとしての金日成氏の業績も嘘だということを教えられた。

暗殺計画

北朝鮮で受けてきた洗脳にヒビが入ったところに、衝撃的な出来事が追い打ちをかけた。社会主義の総本山、ソ連においてペレストロイカ(体制改革)が始まったのだ。