金正恩氏の「ブービートラップ」でも止まらない脱北

たとえば北朝鮮当局は、韓流ドラマやハリウッド映画など、外国の自由で豊かな社会の実像を伝えるものが入り込むことに、極めてナーバスになっている。こうした情報が体制不安につながりかねないと考えるからだ。

韓流ドラマに関しては、そのファイルを保有していたという容疑だけで女子大生を拷問し、悲劇的な末路に追い込むほど、残忍な方法で対処する。

（参考記事：北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…）

また、北朝鮮体制の内幕や、金正恩氏の恥部情報が外部に流出していることもある。たとえば、金正恩氏は、現地指導などで遠出をする際、トイレで不自由な思いをしているという。

（参考記事：金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳）

最高指導者のトップシークレットに関わる情報も脱北者の持つ独自ルートを通じてもたらされることが多い。