海外ドラマの「入浴シーン」が変える北朝鮮国民の意識

このような欲求を覚えて以降、それは日増しに強くなり、遂にはどうにも抑えられなくなったという。

北朝鮮のような最悪の思想統制国家にあっても、人間は、人間らしさを求める欲求を失うことはないのだろう。だからこそ、北朝鮮の人々は拷問や処刑のリスクを冒しながら、外国の映画やドラマを見ることを止めようとせず、一部の人々は命がけで脱北を試みるのだ。

とりわけかの国の女性たちは、男尊女卑の悪習もあって、人権面で過酷な状況に置かれている。近年、脱北者の大部分は女性で占められているのは、外国情報から受けるインパクトが、男性に比べて大きいものがあるのかもしれない。

(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち