【写真】金正男氏害の直後「凶悪な表情」の正恩氏に北朝鮮国民が戦慄

両江道(リャンガンド)の情報筋も、集団視聴の場の雰囲気を次のように伝えた。

処刑前の動画

中央慶祝大会の雰囲気があまりにも殺伐としていて、崔龍海(チェ・リョンヘ)党中央委副委員長と金元弘(キム・ウォノン)前国家保衛相がいなかったことに誰も気づかなかったが、穏やかでない金正恩氏の表情を見て、一般住民も幹部も非常に緊張した様子だった。

それは、張氏処刑後に吹き荒れた粛清の嵐がまたやってくるのではないかという不安感によるものだ。

(参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

また、暗い表情の金正恩氏をテレビで集団視聴することで、金正男氏殺害事件と金元弘氏の粛清の情報がより早く拡散する可能性があると見ている。口コミ情報は、人々が集まる場で広まるからだ。(参考記事:【写真】「凶悪な表情」の金正恩氏①【写真】「凶悪な表情」の金正恩氏②

情報筋は、感情が顔に出やすい金正恩氏を次のように評した。

「金日成氏、金正日氏はいついかなる状況でも、表情や行動に本音を現さなかった。金正恩氏は、怒ったり、暗い表情を見せたり、威圧的な態度を取ったりするなど、すぐに表情に出す。あれは民の反感を招くだけだろう」

(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導】

一方で情報筋は、金正男氏が殺害されたことを一般住民はもちろん、地方の党幹部もまだ知らないようだと述べた。