金正男氏の3人の夫人、4人の子どもは中国在住

金正男氏は1971年生まれで、金正日氏と、1948年に韓国から北朝鮮に「越北」した女優、成恵琳氏(2002年5月に65歳で死去) との間に生まれたが、当初彼の誕生は秘密に付されていた。そのため、祖父の金日成氏も金正男氏の存在を4歳頃(1975年)まで知らなかったという。

金正男氏は17歳の時、北朝鮮のコンピュータ委員会の委員長に就任した。1995年には若干24歳で人民軍大将の階級を与えられ、保衛部(秘密警察)の対外スパイ活動の総責任者になったという証言もある。

1990年代半ばまで、金正日氏の後継者として有力視されていると言われていたが、1996年の叔母の成蕙琅(ソン・ヘラン)氏が西側に亡命した後に摩擦が生じ、2001年5月には日本で偽造パスポート所持容疑で逮捕されてから、金正日氏ににらまれるようになったと言われている。