血の粛清「深化組事件」の真実を語る
金日成の唯一思想体制と金正日の権力世襲の責任者だったムン・ソンスルは、金正日の親戚を監視した。そして、張成沢の女好きとカネまみれの生活を金日成に報告した。
ソ・ユンソクは、平壌市安全局長を務めたチェ・ムンドクが政治学習をサボっていると報告した。金正日はチェ・ムンドクを降格させて、咸興(ハムン)に左遷した。
ムン・ソンスルとソ・ユンソクは、一般人同様に電気拷問、氷拷問、そして手と足の爪を抜く拷問を受けた。ムン・ソンスルは下剤を飲まさせた上で3日間水一滴を与えないという拷問を受けた末に、留置場の壁に頭を打ち付けて自殺、ソ・ユンソクは精神を病んでしまった。
ムン・ソンスルの自殺は、チェ・ムンドクにとって最大のミスとなった。