「喜び組」を暴露され激怒 「身内殺し」に手を染めた北朝鮮の独裁者

李氏は1997年2月15日、京畿道城南市盆唐区ソヒョン洞のアパート14階のエレベータ前で、2人組の男に銃撃された。ただちに病院へ搬送されたが、10日後に死亡する。

本人は襲撃を受けた直後、意識を失うまで「スパイ」にやられたと話していたという。現場には北朝鮮の工作員が用いる拳銃の薬きょうが残されていた。また李氏は以前から、北朝鮮からテロ予告を受けていたし、韓国の情報機関も危険情報を入手していた。状況証拠は、北朝鮮工作員による犯行を強く示唆していたが、犯人を特定するには至らなかった。

しかし8か月後、事態が動く。