北朝鮮で「エリート学生を大量処刑」か…亡命外交官が明かした新情報

国民の悲劇を顧みない国家に対し、「座して死を待つくらいなら」との思いが少なくない人々の中で芽生えたのかもしれない。

その後は当局の徹底的な弾圧・監視もあり、大規模な動きは出ていない模様だ。それでも、「怪しい」事例ならば時折みられる。一昨年10月、北朝鮮東部の葛麻(カルマ)飛行場で、金正恩党委員長の視察前日に大量の爆薬が見つかったと米政府系のラジオ・フリー・アジアが報じている。また、2004年春に起きた龍川駅爆発事故も謎の多い出来事だった。中国を訪問した故金正日総書記が特別列車で帰る帰路上で、謎の大爆発が起きたのだ。この出来事はいまもって、「暗殺計画」の可能性をはらむミステリーとして語られている。

(参考記事:なぜ最高指導者の近くに大量の爆発物が…北朝鮮「暗殺未遂説」のミステリー

それにしても、テ氏の語った「金日成総合大学粛清事件」は気になる情報だ。