「禁断の書」を持っていた北朝鮮女性、密告され処刑

40代女性のシンさんは、両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)などを行き来して商売をしていた今年1月、聖書に接した。お守りとして聖書が密かに売られているとの報道もあるが、彼女がいかにして聖書を手に入れたのかはわからない。

(参考記事:持ってるだけで死刑の聖書、北朝鮮で「お守り」として人気

彼女は聖書を、荷物に隠して自宅に持ち帰った。新型コロナウイルスによる不況で暇になったシンさんは、聖書のことを思い出し、取り出して読んでは見たものの、何のことだか全く理解できず、ダンボール箱に入れて倉庫にしまっておいた。

今年3月、シンさんはいきなり保衛部(秘密警察)の家宅捜索を受け、逮捕された。密告があったのだ。

逮捕の数日前、友人はシンさん宅を訪れた。