北朝鮮国民が寄ってたかって盗み出す「金正恩の金塊」

具体的には、水銀を使って金を抽出し、残った尾鉱(廃鉱石)からもさらに金が抽出するというもので、習得は2〜3日で済み、「授業料」は200ドル(約3万1000円)だという。

この一帯には、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」で食糧配給が途絶えたころから全国から人が集まるようになり、ゴールドラッシュの様相を呈した。

人びとは、廃坑に寝泊まりし、1〜2グラムの金が含まれた原石を掘り出し、密輸業者に売り渡して、生活していた。トンジュ(金主、ニューリッチ)のように、鉱山当局から採掘権を買い取り、大々的に採掘を行って、原石をトラックで運んで輸出する者もいたという。