韓国に逃れても貧困と差別に苦しむ脱北女性たち
つまりはパートタイムの仕事にしか就けないか、多くが生活保護受給者であることを示唆している。ちなみに、平均的な韓国女性同様の収入を得ている脱北女性は5%に過ぎない。
また、脱北女性の68%が出産、育児によるキャリアの断絶にプレッシャーを感じている。(参考記事:コロナ禍で悪化する韓国在住の脱北者の暮らし)
一方、脱北女性は就職活動の場で様々な差別にさらされている。「脱北女性は怠け者で、ありがたみや礼儀を知らない」という偏見に直面した経験を持つ女性は2割に達した。
また、脱北女性の7割が北朝鮮で暴力などの人権侵害を経験しており、それらにより睡眠障害などメンタルヘルスに問題を抱えている例も少なくないが、偏見を恐れて多くが問題を隠そうとしている。(参考記事:韓国で教授となった脱北者が求める「差別解消」)