【写真】敵よりロシア軍を「火の海」にする北朝鮮のトンデモ兵器

M1978もM1989も、有事に軍事境界線の北側から、韓国の首都・ソウルを直接攻撃する目的で開発された。射程は自走砲としては長大な54キロに達する。イラン・イラク戦争では双方がM1979を導入し、敵側の油田に対する攻撃に使ったという。が、命中率が悪すぎて油田には1発も砲弾が落ちなかったと言われる。

1990年代、北朝鮮は「ソウルを火の海」にすると公言して威嚇したが、そのための主力兵器がこれらの自走砲だった。

しかし、韓国軍は早くから、これらの兵器がとうてい使い物にならないと見抜いていたようだ。

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これら自走砲の弱点は、命中率以外にも山ほどある。