「死の直前、泣き崩れる兵士」北朝鮮軍が見せる”教育映像”

米紙・ウォールストリートジャーナルは10日、飢えから逃れるためロシア派兵命令に「ありがたく従った」北朝鮮兵士たちもいたはずだとする、軍出身の脱北者の声を伝えた。

2019年に脱北したユ・ソンヒョンさん(28)は記事中、仮に自分が兵役中にロシア派兵命令を受けたとすれば命令にありがたく従ったと述べている。

恐怖の連鎖

ユさんは自らが北朝鮮軍にいた当時、まともな食事もなく建設現場などで重労働を強いられたとし、ロシア派兵命令を受けたとすれば「少なくとも食事は今よりマシなはず」と考えたと思うとしながら、今回派兵された兵士らも同じように考えたはずだと分析した。

北朝鮮軍で飢えを経験した脱北者の証言や分析には重いものがあり、北朝鮮の兵士らが、彼らの予想したとおりの行動を取った可能性は高い。

実際、北朝鮮軍内では「飢えと恐怖」の連鎖が起きている。

処刑の記録映画

韓国のNGO、軍人権センターが2020年12月に発表した「北朝鮮軍人権実態調査」報告書には、4例の軍隊内で公開処刑に関する目撃証言が収められている。