金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(3)日本への「凱旋」と「国母」の夢

王朝体制の確立を見据えてか、2015年に入ってからは妹・与正が正恩の現地指導に頻繁に同行している。2013年に処刑された張成沢の妻・金慶喜(キム・ギョンヒ)氏が、兄の金正日氏を支えたように、与正が正恩を支えていくのだろう。

しかし、北朝鮮体制の行方を左右する正恩・与正兄妹が、在日朝鮮人の高ヨンヒから生まれたことは逃れられない「事実」である。白頭の血統を継承していかなければならない二人が、自らの出自を受け入れる覚悟があるのか、それとも忌み嫌っているのか、是非聞いてみたいものだ。

最後に極めて私的な話で、金正恩の出自にまつわる秘話を閉じたい。