金与正氏「初の肉声演説」は国民から大ひんしゅく

「住民は、毎日見ているテレビで最高尊厳(金正恩氏)の妹の肉声が公開されるのは今回が初めてだとして、演説を最後まで見守った」(情報筋)

しかし、演説内容についての評判はあまりよくなかったようだ。人民生活(民生)への言及は一言もなく、朝鮮半島の情勢を悪化させるものばかりで「多くの人が失望した」と情報筋は伝えた。

金正恩氏は、「領内に流入した新型コロナウイルスを撲滅し、人民の生命と健康を保護するための最大非常防疫戦で勝利」したと宣言したが、情報筋は「それならば、次は悪化した民生をいかにして解決すべきか議論しなければならないのではないか」として、「ウイルスはもちろん、南朝鮮(韓国)当局の連中も撲滅する」と敵愾心を煽るばかりの金与正氏の演説に不満を示した。

平安南道(ピョンアンナムド)の別の情報筋も、やはり金与正氏の肉声での演説に関心が集まったとしている。