金正恩の首を絞める「高校生を公開処刑」

検証の余地が残るということだ。しかし、わが子の将来を案じる北朝鮮外交官とその家族は、こうした情報を目にしただけで相当な恐怖を感じたはずだ。彼らの多くは、公開処刑を実際に見たことがあったり、あるいは少なくとも直接見た人から話を聞いたりしたことがあるはずだからだ。

実際、デイリーNKジャパンがこれまでに接触した脱北外交官のほとんどは、「子どもの将来の不安」を脱北理由として挙げていた。

世界最悪の監視国家で生まれ育った北朝鮮の人々は、かなりの用心深さを身につけている。それでも韓流コンテンツを隠れて視聴することを我慢できず、それが露見し、重罰を下されているのだ。

人材が枯渇

海外生活で、国内では考えられないような自由を味わいながら育った若者が、帰国後に致命的なミスを犯してしまうリスクはものすごく高いと言えよう。