金正恩のミサイル部隊で「反対意見」述べた幹部ら死屍累々

しかし金正恩氏は、技術的な失敗については寛容だと見られている。ミサイル実験においても、父親の時代に開発された「ムスダン」の発射では失敗が繰り返されたが、技術陣に果敢な挑戦を求め続けたことが、ハイペースでの開発成功に結び付いた可能性が高い。

だが、いくら金正恩氏の寵愛を受けるエリートたちであっても、許されない領域は間違いなくある。そこに踏み込めば、処刑などの極刑が待っている。
(参考記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮内部の高位情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところによると、北朝鮮当局は昨年9月15日、党・政・軍の傘下で核兵器関連業務を担当する機関幹部らを対象に政治学習資料を下達した。

この政治学習資料には、2021年12月から翌年8月までの間に、「不純な思想」を持った特殊機関の幹部と職員3000人余りが「法的処理」されたという内容が明示されていた。