女将軍に「公開処刑」できるのか…”ジュエの時代”に国民も憂慮

ということは、金正恩氏が娘を連れまわすことで今できることと言えば、「この体制は、オレの代では終わらない」ということを、強くアピールすることだろう。

もっとも、金正恩氏の思惑通りにことが運ぶ保証もない。仮に、金正恩氏の子どもの内の誰かが権力を継いだ時、その人物を取り巻く同世代の側近たちは、果たしてどのような世界観を持っているのだろうか。

ほぼ間違いないと思えるのは、その世代は100パーセント、韓流など海外のエンタメコンテンツを見て育っているということだ。そのようにして外部世界を知りながら育った人々が、閉鎖的な自国の姿を振り返り、「いつまでこんなことを続けなきゃならないんだ」とシラケてしまう――そんな展開も大いにありそうに思えるのだ。