金正恩氏が「人民の愛情」を欲しがっている

金正恩氏が少し控えめだ。北朝鮮は9日に行った5回目の核実験で、核弾頭の小型化に成功したと主張しており、大々的に金正恩氏の業績を宣伝してもおかしくない。

しかし、13日の労働新聞は、金正恩氏が核実験関連ではなく、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)傘下の農場で、新種のトウモロコシを現地視察したことを報じた。同紙によると、正恩氏は朝鮮中央通信曰く「腕のようなトウモロコシと弾丸のように実った稲穂」(嫌みではなくなかなか秀逸な表現だ)を見ながら大満足したという。

正恩氏が控えめなワケは?

核実験の直後に農場を現地視察とは、これまでの金正恩氏の行動パターンからすれば、いささか不可解である。この裏には一体何があるのだろうか。