北朝鮮産マツタケに「放射能汚染」疑惑
北朝鮮の外貨獲得のための主要商品のひとつであるマツタケに、「放射性物質により汚染されているのではないか」との疑惑が持ち上がっている。
台湾の夕刊紙「自立晩報」が最近指摘し、その引用も交え、韓国の聯合ニュースが上海発で報じている。
一連の報道によれば、北朝鮮が2006年以来、4回の核実験を行った咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)郡の豊渓里(プンゲリ)は、マツタケやコウダケの産地である明川(ミョンチョン)郡や漁郞(オラン)郡と隣接している。
それにも関わらず国連安全保障理事会などは、北朝鮮の核実験それ自体については問題視する一方で、自然環境や人体に対する放射性物質の影響は看過している――台湾紙はこの点を大きく問題視している。
さらには、近年になった豊渓里に近い南大川で魚が減り、男性住民らの頭髪が抜ける傾向が顕著になっているとの現地情報に言及。また、昨年10月に中国経由で流入したコウダケを韓国の食品安全当局が分析したところ、基準値の9倍にもなるセシウムが検出されたとしている。
不正輸入の事例も
日本は、すでに独自制裁によって北朝鮮との貿易を全面禁止しており、北朝鮮産の食品が国内に出回ることはないが、例外もある。