金正恩氏「超強硬対応措置を考慮」…声明でトランプ氏に警告

北朝鮮の金正恩党委員長が21日、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長名義でトランプ米大統領を非難する声明を発表した。朝鮮中央通信が22日、配信した。

トランプ氏は19日に行った国連総会での一般討論演説で、「米国と同盟国を守ることを迫られれば、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と発言していた。金正恩氏の声明は、これに反発するものだ。

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金正恩氏は、「米国執権者は情勢の緩和に役立つそれなりに説得力のある発言はおろか、わが国家の『完全破壊』という歴代のどの米大統領も口にしなかった前代未聞の横暴非道な気違いじみた発言を行った」とし、「怖じ気づいた犬がもっと吠え立てるものである」と非難した。

つづけて、「われわれの政権を交替させたり、体制を転覆させるという威嚇の枠を超え、一つの主権国家を完全に壊滅させるという反人倫的な意志を国連の舞台で公言する米大統領の精神病的な狂態は、正常な人まで事理の分別と沈着さを失わせるものである」と指摘した。

また、「トランプが世界の面前で私と国家の存在自体を否定し、侮辱し、わが共和国をなくすという歴代最も暴悪な宣戦布告をした以上、われわれもそれに相応する史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮するであろう」と主張した。

さらに、「言葉の意味も分からず、自分の言いたいことだけを言う老いぼれには行動によって示すのが最善である。私は朝鮮民主主義人民共和国を代表する人として、わが国家と人民の尊厳と名誉、そして私自身の全てをかけて、わが共和国の絶滅について吐いた米国統帥権者の妄言の代価を必ず払わせるであろう」と警告した。

声明は、「米国の老いぼれ狂人を必ずや火で馴らすであろう」と締めくくった。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長の声明
【平壌9月22日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国国務委員会の金正恩委員長が21日、声明を発表した。
声明の全文は次の通りである。