【写真分析】金正恩に「影武者」はいるのか…耳の形状で比較

根強く拡散する「金正恩影武者説」について、金正恩氏の写真を見比べながら検証してみたい。よく影武者説の根拠として挙げられるのが「耳の形が違う」だ。まずは2012年から2020年3月までの金正恩氏「右耳」の形がよくわかる写真をセレクトしてみた。

完全な同ポジションではないが、耳の特徴は一致している。また、右眉毛の上のキズのようなシワも金正恩氏の特徴として挙げられる。体重が増加したため、印象はかわっているが、顔の個々のパーツがほぼ同じことがわかるだろう。2012年から2020年3月までの金正恩氏が同一人物であることは明白だ。

金正恩氏は2020年4月、心血管手術(ステント手術)を受けた。このニュースは「心臓手術に失敗して死亡」という誤報となって世界中をかけめぐったが、5月に再登場して健在であることを示した。当時、死亡説に乗っかった一部の「北朝鮮事情通」は、誤りを取り繕うため「再登場した金正恩氏は影武者だ。本人は死んでいる」と主張しはじめた。そこで、2020年5月から2021年9月までの写真を見比べてみたい。

体重の増加もあって変化が激しいが、2012年から2020年3月、そして2020年5月から2021年9月までの金正恩氏の耳の形、顔のパーツの形状は同じだ。結論として、金正恩氏に「影武者はいない」のは一目瞭然である。