金正日に処刑された最高幹部11人の「逸脱行為」
処刑されたのは、朝鮮労働党江原道(カンウォンド)委員会の組織担当書記、チョン・ドンチョルをはじめとする地方幹部たちだ。
東海岸にある江原道の元山(ウォンサン)は、海路で祖国訪問する在日朝鮮人の玄関口になってきたこともあり、複数の休養所(リゾート宿泊施設)がある。その中の「3閣」と呼ばれる施設が、張成沢・崔龍海氏とその取り巻き一派のアジトになっていたという。
彼らはそこへ夜な夜な女性を連れ込み、一夜を共にしていた。女性には外貨や、朝鮮労働党への入党などの「褒美」が与えられた。
誰よりも乱れた生活
しかしチュ・ソンハ氏は、「彼女らを売春婦と見るのは正しくない」と強調する。権力者からの要求を断ればどんな不利益を被るか分からず、彼女たちに選択肢はなかったからだ。実質的に、性暴力の被害者だったというわけだ。