北朝鮮軍、下士官が上官の家族まで殺害した理由

朝鮮人民軍(北朝鮮軍)のある部隊で、部下が上官の家族を殺害する事件が発生した。

両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると7月末、恵山(ヘサン)市江口洞(カングドン)の国境警備隊25旅団で、士官長(曹長)が中隊長の母親と娘を殺害した。

二人の関係は、元々良好だったというのだが、一体何があったのか。

中朝間の密輸で大もうけ

二人は国境警備隊に所属。その地位を利用して中国から密輸を行ったり、脱北者の便宜を図るなどの「国境ビジネス」で莫大な儲けを得ていた。つまり、二人は「仲の良いビジネスパートナー」だった。しかし、あることをきっかけに二人の関係にヒビが入る。